さぁ音楽の時間だぁ!” Touch the Sound”

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(出典http://cinemaadhoc.info/

全身が震えだすこの感覚。。そうこれが音楽だった。

耳という器官の大切さを改めて感じさせてくれるこの作品。その名もシンプルに”Touch the sound“。

実験音楽好きの皆さんはもちろんご存知だとは思うが、改めてこの名作を紹介したい。ドキュメンタリー映画となる本作は、主役にあのグラミー賞を2度戴冠したパーカッショニスト”Evelyn Glennie“を起用している。みんなはこの名を一度でも耳にしたことがあるだろうか?そう、あの2012年ロンドンオリンピック開会式で圧巻のドラムパフォーマンスを行っていた彼女である。

 

(出典http://lamediabxl.wordpress.com/

(出典http://www.imdb.com/?ref_=nv_home

スコットランド出身の彼女は、実は8歳の時に聴覚障害を発症し、12歳の時に聴力をほぼ失ってしまう。普段通りの生活を繰り返していく中で周りからの批判を受け「人々は聴覚障害者に対して大きな誤解を持っている。」という事に気付き、彼女なりの答えを見つけた。それは”耳以外の体の部分を大きく使い、音を全身に感じること”だ。なるほど。彼女が演奏を行う時は基本的に裸足なのもその理由の1つであろう。また演奏時に振動の大きい打楽器類を中心にパフォーマンスを行っているのも同じ理由と考えられる。この時の感覚を彼女はこう述べています。「無音というのはおそらくこの世で一番重く大きい音である。」と。

icon-youtube  Touch the sound  movie trailer

過去に、”溢れ出す”創造力と想像力”の記事でも取り上げたあのギターリスト”Fred Frith“も本作に参加しており、天才的な二人が奏でる美しいセッションには涙が溢れ出てしまう。

icon-youtube-square  A Little Prayer / Evelyn Glennie with Fred Frith

ロケーションの舞台には彼女が幼少時代を過ごしたスコットランド、ドイツ、マンハッタン、ニューヨーク、そして日本と世界中で撮影を行っている。そう、またまた日本が取り上げられていますね。作中では日本の和太鼓を演奏したり、そこらへんにあるゴミなどを使って演奏したりと彼女にとって周りにあるモノは全て楽器になってしまいます。彼女は音に対してこのように表現しています。

「みんな一人一人それぞれの音を持ち、それぞれ違った音が聞こえていると思う。そして感動してこう思う、私たちが音なんだ。」と。

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